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コラム

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4. 身体も夏になる

今年は5月5日が立夏でした。
えらいもので立夏を過ぎると、山も木々も一段とみどりが濃くなります。
万緑という季語がそのまま目の前にくりひろげられています。
こういった風景を見ていますと、植物たちの命が四季のめぐりに応じてダイナミックに変化していることにすこし感動してしまいます。

もっとも、こうして四季に応じて変化しているのは決して植物だけではありません。
動物も、もちろん人間も変化しています。
日々臨床で脉(みゃく)を診ていると、皆様の脉(みゃく)が夏の脉(みゃく)に変化しているのがよくわかります。
こうした変化はひとによって多少ずれもあるようです。
また、うまく適応していけなくて体調をこわす方もおられます。
でもそうしながらも身体は夏に切り替わっていくのです。

さて、夏の身体の特徴は活動的になることです。
もうすこしくわしく言うと、心臓の動きが活発になり、腎臓の動きがゆっくりになります。
このため、心臓の弱い方は無理をなさらないようにすることが大事です。
また、汗をかくことで腎臓を休ませてあげることも大切です。
冷房の中にばかりいて、身体を冷やし、汗をかかないと、腎臓を酷使してしまいます。
そうすると、腎臓の活動的になるべき冬に体調をこわすこともにもなりがちです。
それからもうひとつ注意することは、汗をかいたあとに冷たい風にあたらないことです。
これは身体を冷やしますし、風邪をひきやすいので気をつけましょう。

夏の活動的な身体には、遅寝早起きがあっています。
日照時間とあっていますね。比較的短い睡眠でもつようです。
そのぶん冬によく寝ておきなさいということでしょういい夏にしたいですね。

夏の過ごし方のまとめ
・汗をかくこと
・汗をかいた後、冷たい風にあたらないこと
・遅寝早起き
・心臓の弱い方は無理をしないこと


もちろん汗をかいた後は水分と塩分をおぎないましょう。