9. 脈を診て何がわかるのでしょうか?

当治療室の大きな特徴は、はりがくないことと、何回も脈を診るということしょう。
なぜ痛くないのかについては、以に書きましたので、今回は脈について書いてみようと思います。
おそらく、皆様も「なてしつこく脈を診るのだろう」と感じておれることと思います。
私自身もそう思うまでは、脈をみて何がわかるのでしょう。

一言でいいますと、身体の中の気の状態を診ています。
たとえば、脈がはやかったら体のどこかに熱があるということ(つまり際に発熱しているとか、膝が腫れて熱をもているとか)が、また、キンキンと堅くて張した脈のときにはきつい痛みがある、ということがわかります。
他にも、こうした細としたことはいっぱいありますが、ごく単純にいいますと、脈に硬いところがあれば、ある場所で気や血が滞っていることをあらわしていますし、力なくフニャフニャであれば気や血が消耗していることをあらわしてるといえるのです。
さて、脈を指三本で診ていますが、こうした硬いところ、力ないところがいりまじり脈はでこぼこになっているのです。
このでこぼこな脈を鍼を用いて気を調整することにより、まっすぐにスムーズに充実感をもって流れるようにしています。
まず力にないところに気を補って充実させ流れをよくしてから、次に硬い部分の気の滞りを取っています。
こうして脈が整いますとあら不思議身体全体の気の流れが整っていくのです。
そして自然治癒力がきちんと発揮される身体へと変化していきます。

このように書きますと、背骨を整えていく整体やカイロプラクティックと少しイメージが重なりますね。
ちなみに鍼治療でも背骨は整いまっすぐになっていきますよ。